➊ 生理痛


なりた安心堂薬局 生理痛 漢方相談

 女性が相談にいらした場合、我々漢方の専門家は、他の症状と合わせて、必ず生理の状態を伺います。程度の差こそあれ、生理痛や生理不順でお悩みの方は、実に多くいらっしゃいます。

 

 生理痛は本人にとってどれほど辛いものであっても、中々、他の理解の及ばないケースも少なくないようです。子宮筋腫や内膜症などの正式な診断名が付かないかぎり「 あなたひとり人ではないですよ 」と。

 

 これまでの治療について伺うと、「 体質だから… 」と既にあきらめている方も多くおります。鎮痛剤でその場をしのぎながら、10年以上も放置し、残念ながら「 生理痛はないのが当たり前 」の認識はございません。

 

 このような患者さま達も、温活を中心に生活リズムを調え、漢方薬の服用が習慣化する頃には、生理痛や生理不順が随分と改善されてゆきます。

 

「 先生、今回はとても楽でした♪ 」という声を聞く度に、漢方が役に立ててよかった~と心から思います。と同時に、もっと多くの女性に、内なる治癒力を呼び覚ます自然薬の力 と、漢方養生の発想を、体感して頂けたらと思う今日この頃です。

❷ 冷え症


 「 冷え症 」は、女性特有のものと思われがちですが、近年 生活様式の変化にともなって、老若男女を問わず多いお悩みのひとつです。他の重大な疾患とは異なり、直接命に関わるものではないためか、病気とみなされず軽視される傾向にあります。

 

 夏、冬問わず、当事者にとっては大変深刻な悩みであっても、治療法がないまま放置されるケースが少なくありません。西洋医学の診断法に基づき様々な検査をしても、異常が発見されないケースが多数を占めるからです。

 

 漢方では患者の訴えが、仮に冷えひとつであったとしても、改善の漢方薬やタイプ別の養生法の提案することが出来ます。もちろん体質や生活習慣および、職場や居住環境などから、冷えの根本原因を詳細に把握させて頂く必要があります。

 

 「 冷え症は体質だから… 」と諦めている方々も、体質に適う漢方との出会いで、大きな福音が得られることを心より願っています。

❸ 不妊症


なりた安心堂薬局 不妊症 子宝漢方相談

 結婚後数年、中々子宝に恵まれず、毎月の生理に肩を落とし、不安を抱く女性は少なくありません。主に婦人科系( 血の道の調整 )を得意とする漢方治療は、ART(生殖補助医療)と共に、不妊で悩むご夫婦にとって、一つの有力な選択肢となり得ます。

 

 既に婦人科系の疾患をおもちの方は、検査数値なども参考にしながら、妊娠に不利な体の弱点を、詳細に見極めて参ります。頑固な生理痛に加え、冷えや生理不順が関わる、漢方の「 瘀 血 体 質 」が内側に隠れいているケースも多いようです。

 

 ストレスの発散と共に、まずは植物や動物由来の漢方薬で、骨盤内の血流がよくすることが重要です。開始後、生理を2,3回見送る過程で、次第にホルモン分泌が安定してゆきます。卵管の蠕動や子宮収縮にもメリハリが生まれ、基礎体温にも変化が見え始めます。

 

 また、妊娠準備として< 生理期、卵胞期、排卵期、黄体期 > など、生理周期に応じた服薬( 漢方の周期療法 )を併用頂くケースもございます。卵子の自然な発育を促しながら、さらに子宮内膜を温かいふかふかベッドのように保ち、受精卵の着床により有利な環境を調えます。

 

 開始年齢や体質などにもよりますが、漢方で妊娠力を高め、約半年から1年で、嬉しい「 おめでた 」のご報告を頂くことも増えて参りました。進む少子化。大切な新しい命の誕生に、漢方の立場から、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

 

→ 漢方体験記 不妊症

なりた安心堂薬局 第2子不妊 子宝漢方相談