❶ 頭痛


 慢性頭痛のほとんどは緊張型です。痛みは片頭痛程ではなく、グーと締め付けられる圧迫感が特徴です。要因としてストレスや、筋肉の凝り等が考えられます。

 

 次に多いのが片頭痛で、女性が約8割を占めます。ズキンズキンとした拍動痛が、頭の片側又は全体で起こります。 多くの場合、血管周囲の炎症や、異常な拡張が認められます。

 

 漢方ではストレス、睡眠障害、目や鼻の病気、風邪、二日酔い等、まずは日常生活から頭痛悪化の原因を探し出します。そして体質を詳細に見極めた上、血行不良(瘀血体質)の改善薬その他、専門処方をご案内しております。

 

(まれに頭痛の激しさと病気の重さは比例しないこともあり、 いつもと違う頭痛と感じる場合は、一度医師への受診をお願いしています。)

❷ 肩こり


 肩がカチカチでおもりがのった様、痛くて首も回らず集中力がない…。頭と腕の重さを支え続ける肩は、常に緊張を強いられています。

 パソコンで同じ姿勢を長時間続け、背中と首筋が固まり、動こうとした瞬間、つい「あいたたっ」となるのは、中高年になれば珍しくもない話です。

 

 ストレスで交感神経の緊張状態が続けば、血管収縮により筋肉への血行も妨げられます。そして血液と共に酸素も十分に運ばれず、筋肉は酸欠状態で、肩こりの更なる悪化という悪循環が生まれます。

 

 漢方では首の両側、首の後ろ側、肩甲骨~背部(脊柱の周辺)など、まず凝り易い部位を確認します。

 そして、姿勢の歪みや筋肉の状態、生活習慣等を参考に、経絡上を流れる気、血の不足や滞りを推測します。

 

 筋や骨格等、運動器系のアプローチは勿論、漢方では根深い肩こりの原因を、体の内部(流れる気血や臓腑のアンバランス等)に求めることもあります。