① 花 粉 症(41才・男性)


 Kさんは、都内の IT 関連企業に勤務する 色白やせ型で、声のか細い男性です。

 

 日頃風邪をひき易く、冷え症、胃腸虚弱、蕁麻疹などの症状をお持ちです。目下の悩みは花粉症で、20代の頃程、重症ではありませんが、大学卒業以来かれこれ20年近く、ほぼ毎年花粉症状に悩まされます。

 昨年、久々に受けたアレルギー検査では杉、ヒノキ、ダニ、ハウスダスト他、牛乳、卵など一部の食物で、いまだ多くの陽性判定でした。昨年の結婚をきっかけに、アレルギー体質の根本改善を望み、奥様のご紹介で薬局を訪れました。

 

① 漢 方 薬

  花粉シーズンに入る3ヶ月程前から、Kさんの弱点である胃腸と、皮膚や鼻等 粘膜の抵抗力を鍛える漢方薬(参苓白朮散じんりょうびゃくじゅつさんぎょく屏風散へいふうさん)を服用頂きました。

 また、病歴の長さから、漢方的に免疫力の源でもある「じんの消耗が目立ちけいぎょくこうを夜1回少量~開始致しました。

 

その間、外食を減らしお弁当にするなど、奥様にもご協力頂き食養生を実践する傍ら、漢方薬も真面目にこつこつ頑張って服用されました。

 

服用1か月、ストレスや過労時、頻繁に現われた夜間の蕁麻疹が減ることに気付かれました。その後、服用2~3ヶ月で体の温もりを感じ、食欲の増加と共に、体重も2kg程増えました。

 そしてご家族の協力と、漢方薬の後押しもあってか、今春初めて化学薬品を使用せず(ピークの頃、症状緩和の小青竜湯を数回使用したのみで)花粉シーズンを無事乗り切ることが出来ました。

 

マスクのみで屋外を気にせず歩き、仕事や趣味のスポーツ観戦等、苦手な春先をこれまでになく意欲的に過ごすことが出来たと、感謝のお言葉を頂きました。以来、免疫力とスタミナ強化も兼ねて、同漢方薬と瓊玉膏を愛用し、もうじき1年が経とうとしています。

 

奥様と共にKさんご自身も、生薬や食の知識を深め、夫婦二人三脚で養生を実践し、1年前と比べ健康に対する意識が明らかに高まって参りました。

 Kさんご夫妻のご健康とご活躍を、今後も陰ながらしっかり下支えして参ります!