先日も朝のTVで取り上げられていましたが、最近よく耳にするウインターブルー、どういったものかご存知ですか?
ウインターブルーとは季節性感情障害の一つで、冬季うつとも呼ばれるものです。10月頃から「だるい、疲れがとれない、やる気が出ない」などの症状を感じるようになり、温かくなる3月頃には症状が治まるというパターンを繰り返します。
簡単なチェックリストがありましたので、是非やってみて下さい。
✅ いくら寝ても眠い
✅ 体がだるい 疲れがとれない
✅ 甘い物、炭水化物(白米、パン)に手がのびる
✅ 家事や仕事に時間がかかる やる気が出ない
✅ 体重が増えた
リストの中から3つ以上あてはまると、ウインターブルーの可能性があります。
ウインターブルーの原因の一つとして考えられているのが、日照時間です。人は光を浴びることでセロトニンの分泌が増えます。セロトニンは精神を安定させたり、やる気や集中力を高める働きがあります。冬になり日照時間が短くなることで、このセロトニンの分泌量が減ってしまうためと考えられています。
ですから治療にも光療法が行われますが、予防法としても日光浴(午前中30分~1時間)が有効とされています。
さて、このウインターブルー、漢方の考えで活かせること、出来ることはあるでしょうか。
漢方の考えでは「こころの疲労」は、体内の主に「血(けつ)不足」と捉えます。血(けつ)は身体に栄養や潤いを与えるほか、精神を安定させて穏やかに保つ働きがあるのです。
よって、血を養う食養生や、補血の働きを有する漢方薬が有効であると考えられます。