①リウマチ 痛み(58才・男性)


「 痛みに漢方 」ののぼりを見て、来店された50代・男性のご相談です。40代始めに発症したリウマチにより、長年関節の腫れと痛みでお困りでした。

 

 発症当時から通院を重ねて、これまでステロイド剤、抗リウマチ薬、及び生物学的製剤(注射薬)などを試してこられました。

 

 病院の標準治療以外にも、ご自身でキャッツクローなどの健康食品、サプリメント等を数種類、併用するも経過は思わしくなく一進一退でした。特に、ここ2~3年は左足首の腫れ、痛みが悪化傾向にありました。

 

 県外の薬局から煎じ薬を送ってもらい、3年ほど続けてきたとのことですが継続が難しく、近隣の薬局を探していた所、偶然当薬局ののぼりに目が留まったそうです。

① 漢 方 薬


 もともと冷房が苦手で方で、腹巻を常用し、夜間尿も夏場1回、冬は2回程度あるそうです。

 

 漢方薬としては、まず免疫調整に不可欠な肝腎を強め、筋骨の働きを支える痛みの専門薬( 独活寄生丸:どっかつきせいがん )をご紹介しました。 

 加えて、下半身の血流改善と老廃物の除去を目的に、活血通絡の動物生薬も併せました。それぞれ1日量の2/3の服用をご提案致しました。

 

 服用開始から約7か月が過ぎた現在、痛みや腫れの程度は、天候にも左右されますが、来店前を10とした時、およそ3か4位でコントロール出来ている状況です。

 下半身が幾分温もり、血流に変化が見え始めた3か月目以降、血流改善と強筋骨薬に加えて、もう1種類だけ漢方の追加をご了解を頂きました。

 

 理由は、季節の変わり目など、もともと大変風邪を引きやすい方で、今後の生物学的製剤継続による副作用(肺炎、結核など感染症)を積極的に予防する必要があると考えたからです。

 

 ということで、直近4ヶ月は、免疫調整と体の基盤強化を目的に、良質の補腎薬( 瓊玉膏:けいぎょくこう )を朝・晩2回、ご併用頂いております。

 

 今の所、痛み、腫れはある程度コントロールはでききてはいるものの、近年の交通事情等も考慮し、念の為家族から、車の運転だけは止められています。

 

 1点嬉しいおまけの体調変化としては、ご本人曰く、補腎薬併用と前後して、近頃仕事への意欲が戻り始めたこと。そして最近、気になっていた側頭部の白髪が、心なしか黒くなってきているかも‥とのことでした。